サービスプロバイダ対応(低密度波長多重)

CWDM (Coarse Wave Division Multiplexing 低密度波長多重)は、複数の波長信号を同じ光ファイバ・ケーブルで伝送し、サービスプロバイダでは既存の光ファイバ・インフラストラクチャを最大限に活用できます。CWDM実装で使用される波長は、国際電気通信連合の勧告ITU G.694.2で定義されています。この勧告では、1270nmから1610nmまで、20nmの波長間隔で18の波長が規定されています。CWDM技術では、1本のデュアル(2芯)ファイバのより線で複数のネットワーク・トポロジへの対応を可能にし、データ・レートを上げて帯域の容量を飛躍的に増やすことができます。これにより、拠点間に新しい光ファイバ・ケーブルを布設する必要なく、新規のカスタマーを追加できます。

シングル(1芯)ファイバでは、1310/1550nmの双方向波長を使用してファイバ容量を2倍にしますが、CWDMでは、これと同じ方法で複数の波長を使用することにより、ファイバ・ネットワークの容量を増やします。各波長は相互に独立してデータを搬送するため、帯域も増加します。これにより、ネットワーク設計者が各カスタマーに合わせて、速度(100Mbまたは1ギガ)を混在させたり一致させたりできます。

CWDM技術では、既存のファイバ・インフラストラクチャの容量を増やすことにより、迅速で柔軟な対応が可能になるため、容量が一杯の場所でも新たにファイバを布設する必要がありません。SFP(Small Form Pluggable)トランシーバでは、CWDMネットワークに複数の波長を実装する場合に、柔軟で費用対効果に優れた方法でネットワーク機器を標準化できます。iConverter NID(ネットワーク・インターフェース・デバイス)とSFPを組み合わせることにより、カスタマー要件の拡大に応じてサービスの増強が可能になり、拡張可能なネットワーク・インフラストラクチャを構築できます。

オムニトロンのiConverter NIDには、内蔵型のマネジメント機能が搭載されており、IEEE 802.3ah OAMマネジメント、プロビジョニング、およびパフォーマンス監視に対応できます。さらに、SFPトランシーバ、E-LANおよびEライン・サービスを可能にするVLAN機能(Q-in-Q)、イーサネット上での音声/データ/映像に対応するQoS、段階的サービス提供のためのレート制限、関税ベース(政府による課税対象)の帯域の機能も備えています。

iConverterメトロ・アクセスCWDMポイント・ツー・ポイント型トポロジ

CWDM Point-to-Point Topology

センター局(CO)側

サービスプロバイダのメトロ・コア・ネットワーク(図左側の雲の部分)は、既存のUTPコア・スイッチに接続されています。コア・ネットワークのイーサネット・スイッチからのカッパーUTPが、デュアル(2芯)ファイバに変換されます。ファイバ変換は、iConverterネットワークマネジメントモジュール(NMM2)によってアウトバンドマネジメントされるiConverterメディアコンバータの19モジュール・ラックで行われます。ネットワーク・マネジメント局は、物理的にセキュアなネットワーク・リンクでNMM2に接続されています。センター局(CO)とカスタマー構内(CP)のiConverter機器は、オムニトロンのNetOutlookマネジメント・ソフトウェアでマネジメントされ、アクセス・リンクのプロビジョニング、リモート構成、パフォーマンス監視が可能です。

センター局(CO)のiConverterメディアコンバータ・モジュールには、SFP (Small Form Pluggable)トランシーバが搭載されており、各カスタマー専用に割り当てられた波長が各モジュールから伝送されます。各メディアコンバータ・モジュールからは、デュアル(2芯)ファイバ・リンクがODAM(Optical Add/Drop Mux 光分岐多重化装置)に接続されます。OADMでは、CWDMポイント・ツー・ポイントのデュアル(2芯)ファイバ・リンクに対して、適切な光波長チャネルの挿入と分離を行います。

アクセスポイント(POP)側

CWDMリンクのリモート端末側では、別のOADMによって各波長が分離され、ファイバ・アクセス・リンクを各カスタマーに分岐します。各波長は、帯域容量(100Mbまたは1ギガ)単位で個別にマネジメントされるアクセス・リンクになります。

カスタマー構内(CP)側

λ 1 1550nmのギガビット・デュアル(2芯)ファイバ・リンクが、セルフ-マネジメント型iConverter 10/100M2モジュールに接続されています。このモジュールには、802.3ah OAMリモート統合マネジメント機能が搭載されており、iConverter 2モジュール・シャーシに取り付けられています。データはシャーシのイーサネット・バックプレーンを通って、iConverter 4Tx VT 4ポート・コンパクト・スイッチ・モジュールに送られます。このモジュールには10/100カッパー・ポートが搭載されており、このポートから複数のカスタマーに展開されます。このiConverter NID構成は、マルチUNI(複数ユーザ・ネットワーク・インターフェース)として機能し、サービスプロバイダとサービス利用者の責任範囲の物理的な境界点になります。各UNIはサービス利用者別に専用に割り当てられます。

λ 2 1590nmおよびλ 3 1610nmの10/100デュアル(2芯)ファイバ・リンクは、SFPトランシーバを搭載したスタンドアロンの iConverter 10/100M2 NIDに接続されます。各NIDはカスタマー構内(CP)側でマネジメント型の境界デバイスとして機能します。

まとめ

iConverterメディアコンバータとNIDにより、光アクセス・リンクの総合的なOAMマネジメントとプロビジョニングを使用した、柔軟なポイント・ツー・ポイントCDWMシステムが実現します。エンドポイント間で帯域がさらに必要になった場合でも、必要に応じて新しいCWDM波長を追加することが可能です。各カスタマーで必要となる波長と帯域には、SFPを搭載したNIDを使用して対応できます。

iConverter CWDMメトロ・アクセス・リング型トポロジ

Metro Access Ring Topology

このマルチポイント・ツー・マルチポイント・アプリケーションは、メトロ・イーサネットCWDMリンクを示しています。このアプリケーションでは、iConverterメディアコンバータとネットワーク・インターフェース・デバイスを使用して、複数カスタマーにファイバ・アクセスを提供します。

センター局(CO)側

メトロ・コア・ネットワーク(図左側の雲の部分)は、既存のUTPコア・スイッチに接続されています。コア・ネットワークのイーサネット・スイッチからのカッパーUTPが、デュアル(2芯)ファイバに変換されます。ファイバ変換は、iConverterネットワークマネジメントモジュール(NMM2)によってアウトバンド・マネジメントされるiConverterメディアコンバータの19モジュール・ラックで行われます。ネットワーク・マネジメント局は、物理的にセキュアなネットワーク・リンクでNMM2に接続されています。センター局(CO)とカスタマー構内(CP)のiConverter機器は、オムニトロンのNetOutlookマネジメント・ソフトウェアでマネジメントされます。NetOutlookでは、802.3ah OAM(運用、管理、メンテナンス)マネジメントにより、アクセス・リンクのプロビジョニング、リモート構成、およびパフォーマンス監視が可能です。

センター局(CO)のiConverterメディアコンバータ・モジュールには、SFP (Small Form Pluggable)トランシーバが搭載されており、各カスタマーに専用に割り当てられたサードパーティの波長が各モジュールから伝送されます。各メディアコンバータ・モジュールからは、デュアル(2芯)ファイバ・リンクがODAM(Optical Add/Drop Mux 光分岐多重化装置)に接続されます。OADMでは、CWDMデュアル(2芯)ファイバ・リングに対して、適切な光波長チャネルの挿入と分離を行います。

カスタマー構内(CP)側

左下の1つめのカスタマー構内(CP)では、OADMによってλ 1 1550nmの波長がCWDMリングから分離され、100Mbpsデュアル(2芯)ファイバ・リンクが分岐されます。λ 1リンクは、SFPトランシーバを搭載したセルフ-マネジメント型iConverterスタンドアロン10/100M2 NIDに接続されます。このNIDは、カスタマー構内(CP)でマネジメント型UNI(ユーザ・ネットワーク・インターフェース)境界デバイスとして機能します。

中央のカスタマー構内(CP)では、OADMによってλ 2 1570の波長がCWDMリングから分離され、ギガビットのデュアル(2芯)ファイバ・リンクが分岐されます。このリンクは、iConverter 2モジュール・シャーシに取り付けられたセルフ-マネジメント型iConverter GX/TM2モジュールに接続されます。データはシャーシのイーサネット・バックプレーンを通って、iConverter 4Tx VT 4ポート・コンパクト・スイッチ・モジュールに送られます。このモジュールには10/100カッパー・ポートが搭載されており、このポートから複数のカスタマーに展開されます。このiConverter NID構成は、マルチUNI(複数ユーザ・ネットワーク・インターフェース)として機能し、サービスプロバイダとサービス利用者の責任範囲の物理的な境界点になります。各UNIはサービス利用者別に専用に割り当てられます。

右下のカスタマー構内(CP)では、OADMによってλ 3 1590およびλ 4 1610のギガビット・ファイバが分岐され、スタンドアロンのiConverter GX/TM2 NIDに接続されます。各NIDは、カスタマー構内(CP)の同じ建物で、それぞれのカスタマーをマネジメントする境界デバイスとして機能します。

まとめ

このアプリケーションでは、センター局(CO)側でiConverterセルフ-マネジメント型メディアコンバータ、カスタマー構内(CP)側でSFPトランシーバを搭載したiConverter NIDを利用することにより、光アクセス・リンクの総合的なOAMマネジメントとプロビジョニングを使用したキャリアクラスのCWDMリング・システムが実現します。各カスタマーで必要となる個別の波長と帯域には、SFPが使用されます。CWDMリングに新しい波長を挿入することにより、新しいカスタマー・アクセス・リンクを追加できます。新しいカスタマーで使用される波長を分離するためのOADMをCWDMファイバ・リングに追加することにより、新しいOADMアクセスポイント(POP)を追加することもできます。各カスタマーで必要となる個別の波長と帯域には、SFPが使用されます。エンドポイント間で帯域がさらに必要になった場合でも、SFPを使用して、新しいCWDM波長を追加して実装することが可能です。この方式では、ネットワーク機器の標準化が可能です。選択した波長に応じてSFPを追加するだけで済むため、全体の機器コストを軽減できます。

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