次世代エンタープライズ・ネットワークのファイバ接続


以下の高度な機能は、いくつかのiConverter®:モジュールで利用可能で、オムニトロンのSNMPベースのマネジメント・ソフトウェアNetOutlook™や、サードパーティのSNMPマネジメント・ソフトウェア、Telnet、またはシリアル/モデム接続を使用して設定できます。

各iConverterモジュールがサポートする高度な機能については、iConverter概要一覧(PDF)を参照して下さい。

オート・ネゴシエーション

iConverterモジュールは、ファイバおよびUTPポートでさまざまなレベルのオート・ネゴシエーションをサポートします。オート・ネゴシエーションでは、ネットワーク接続する2台のイーサネット機器の間で、相互の二重モード、データ・レートおよび休止機能をやり取りし、光パフォーマンスでのネットワーク接続を可能にします。iConverterオート・ネゴシエーションでは、10/100と10/100/1000のUTPポート間で通信速度を調整して最適な速度にすることができます。

iConverterオート・ネゴシエーションでは、二重モードなどのポート構成の不一致をなくすことができます。二重モードの不一致は、最も一般的なネットワーク問題の1つであり、インターフェイスの増減やネットワーク・ホストの更新/変更によって発生する場合があります。このような問題は10 Mbpsのレガシー・イーサネットを使用する環境で発生し、簡単に解決できますが、不一致の識別と発生場所の特定が困難になる場合もあります。

二重モード、データ・レート、休止機能は、マネージメント・ソフトウェアや、iConverterモジュールに搭載されているDIPスイッチを使用して手動で設定することもできます。

オート・クロスオーバ

いくつかのiConverterモジュールは、UTPポートでのオート・クロスオーバ(MDI/MDI-X)をサポートしているため、異なるワークステーションやネットワーク機器に接続する場合に、クロスオーバ・ケーブルが不要になります。

Built-Inスイッチ技術

iConverter製品ラインでは、スイッチ技術をメディアコンバータに統合して、マルチポートのスイッチ・モジュールを提供しており、複数のファイバとカッパーのポート間で、10/100と10/100/1000のレート切り替えを実行して、データ・フローを切り替えることができます。コンパクトなシャーシ内にマネジメント型メディアコンバータとスイッチ・モジュールを組み合わせることにより、複数のカッパー・ポートを経由して、エンドユーザにファイバ・アップリンクを提供できます。Built-inスイッチ技術により、すべてのモジュールのポートでVLAN、QoS、ポートアクセス・コントロール、帯域調整などの高度な機能に対応できます。これにより、以前は高価だったエンドユーザへのサービスの展開(最新のデータ、音声、ビデオ)が容易になりました。

バックプレーン接続

iConverter 19、5、および2モジュール用シャーシは、モジュール間のバックプレーン接続に対応します。次の図の例は、2モジュール用シャーシのバックプレーンを示したものです。このバックプレーンでは、取り付けた2つのiConverterモジュール間でイーサネット・データの共有が可能です。取り付けた各モジュールには、イーサネット・バックプレーン・ポートが搭載されており、シャーシのイーサネット・バックプレーンによる相互接続が可能です。これにより、非マネジメント、アウトバンド・マネジメント、インバンド・マネジメント、マルチポート構成などの柔軟なネットワーク・アプリケーションが容易になります。

Port VLAN and Port Access Control

ポートVLANとポートアクセス制御

ポートVLANでは、ネットワーク管理者によるフロント・ポート(UTP/ファイバ)とバックプレーン・ポート間のトラフィック・フローの指定と制限が可能です。これにより、セキュリティを強化して不正な進入を防ぐことができます。

ポートアクセス制御では、ポート構成のメンテナンス中のポートアクセスを簡単に制御したり拒否できます。これにより、ポートの再有効化が容易になります。エンタープライズ管理者は、ポートが使用されていない場合のポートアクセスを制御することにより、ネットワークのセキュリティを向上させることができます。


NetOutlook
ポートVLANとポートアクセス制御画面
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Tag VLAN技術

いくつかのiConverterメディアコンバータとネットワーク・インターフェイス・デバイス・モジュールは、Q-in-Q Tagスタックを含むIEEE 802.1Q標準のVLANパケットTagging/Untaggingをサポートします。部署や場所、機器によってVLANデータを分けるエンタープライズ・ネットワークでは、VLANデータを安全に分離して振り分ける高機能のスイッチとして、iConverter VLANメディアコンバータを使用できます。iConverterは、ネットワーク・マネジメントのTaggingを可能にするマネージメントVLANもサポートしており、ネットワークマネジメントデータとユーザ・データを切り離してセキュリティのレベルを上げ、サービス妨害攻撃を防ぐことができます

NetOutlookのVLANメンバーシップ・テーブルと
QoSポート優先度設定画面
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QoS(Quality of Service)

IEEE 802.1p優先度付けのサポートにより、イーサネット上での音声やビデオなど、優先度の高いリアルタイム・アプリケーションでQoS(Quality of Service)を可能にします。QoSをサポートするiConverterでは、Tag無しのVLANデータにQoSデータの優先度レベルを割り当てることができます。データに割り当てられた優先度の数値が大きいほど、そのポートから流れるデータの優先順位は高くなり、ネットワークが混雑した場合に、優先度の高いパケットから順にポートを通過します。

QoSをサポートするiConverterモジュールは、どのパケットに優先度が割り当てられているかを判別します。優先度が高いデータ・パケットは目的地まで損失なしでネットワークを通過します。その間、優先度の低いデータ・パケットは数ミリ秒待機します。

以下は、インターネットにT1接続している学校の例です。このT1接続では、1.54Mbps(1544kbps)の速度で伝送可能で、Webリサーチ、電子メール、ビデオ・ストリーミング、その他多くのオンライン・リソースなど、学校の要件に対応しています。

Johnson氏は、ファイルが添付された電子メールを1000kbpsで受信しました。図書館では、動物に関する調査を行っている学生が画像ファイルを600kbpsでダウンロードしており、コンピュータ室では、Smith氏がインターネットの通信教育ビデオを、コンピュータ室のワークステーションで700kbpsでストリーミング再生しています。

この時点で、T1でのダウンロード・データ・レートは過負荷の状態になっています。

学校のネットワークにQoS機能が実装されていないと、Smith氏はコンピュータ室でビデオをストリーミング再生できなくなります。インターネット通信教育のビデオのデータ・パケットの一部はポート接続を通過しないため、映像が乱れたり、音声が途切れたりします。QoS機能を搭載したiConverterで、ビデオ・データの優先度を最高にすると、ビデオのデータ・パケットは、目的地(インターネット通信教育のビデオを再生しているコンピュータ室)まで良い状態で届きます。

帯域調整

帯域調整の機能では、ネットワーク管理者が各ユーザーや部門に対して、ポート単位で帯域レベルを制御することができます。ファイバからUTP、またはUTPからファイバの方向で、異なるレベルの帯域を選択できるため、利用可能なネットワーク帯域のリソースを最適化して、各ユーザの要件に合わせることができます。

ポートMIB統計

いくつかのiConverter製品は、ポートMIB(RMON1)による統計情報のレポート機能をサポートします。統計レポートは、ポート別に32の変数で利用可能で、リアルタイムのパケット統計情報をレポートすることにより、パフォーマンスや運用の監視が可能になります。ポート統計情報により、エンドユーザの帯域使用や各ポートを通過するネットワーク・データの状況を確認できます。

MIB統計情報の収集と表示のためのポート・ポーリングのパラメータ構成では、SNMPベースのマネジメント・ソフトウェアNetOutlookで、以下のパラメータを設定できます。

  • Port Selection - 統計情報を収集するポートを選択できます。
  • Polling Rate - ポーリング統計と表示レート(秒)を選択できます。
  • View Values - 統計情報を累積モードで表示するか、または最後のリセット以降の統計情報を表示するかを選択できます。

以下のMIBデータのカテゴリでは、以下の統計情報が収集され、NetOutlook制御ソフトウェアで表示できます。

  • 転送済み(Tx)正常パケット
  • 受信済み(Rx)正常パケット
  • 転送済み(Tx)エラー・パケット
  • 受信済み(Rx)エラー・パケット
  • 転送済み(Tx)衝突
  • 受信済み(Rx)サイズ・エラー

リンク障害検知モード

iConverterメディアコンバータでは、LS(Link Segment リンク・セグメント)、LP(Link Propagate リンク・プロパゲイト)、RFD(Remote Fault Detection リモート障害検知)、SFD(Symmetrical Fault Detection 対称型障害検知)の各モードをユーザーが選択して組み合わせることにより、障害の迅速な検出と分離が可能です。リンク・モードは、マネジメント・ソフトウェアまたはDIPスイッチで設定可能です。各モードはネットワーク・マネジメントから独立して動作し、ケーブル・ハードウェアの状態を監視します。

  • LS(Link Segment リンク・セグメント)(LS): 通常(デフォルト)のモードです。このモードでは、UTPとファイバのポートが、接続済みの他の機器と相互に独立してリンクを確立します。
  • LP(Link Propagate リンク・プロパゲイト)(LP): このモード(LLCF(Link Loss Carry Forward リンクロス・キャリーフォワード))では、UTPポートからのリンクアウトは、ファイバ・ポートへのリンクインが存在する場合にのみ生成され、ファイバ・ポートからのリンクアウトは、UTPポートへのリンクインが存在する場合にのみ生成されます。LPモードでは、ケーブルまたはリンクの障害が「ドミノ」方式で、ダウンストリームまたはアップストリーム接続された機器に伝播されるため、迅速な障害検知が可能になります。
  • RFD(Remote Fault Detection リモート障害検知)(RFD+LS): RFD+LSモードでは、ファイバ・ポートは、リンク受信時にのみリンク信号を伝送します。その結果、ファイバ障害(ファイバでリンクが受信されない)がループバックされ、コア・ネットワークにレポートできます。
  • SFD(Symmetrical Fault Detection 対称型障害検知)(SFD): SFDモードはRFDモードと同様に、ファイバ・リンク障害をループバックします。SFD構成された2つのコンバータを「背中合わせに」接続すると、このモードでは、ファイバまたはUTPで障害が発生した場合に、ネットワークの両端への通知が容易です。

iConverterマネジメント・ソフトウェアでは、上記のリンク動作モードを使用して、ローカルやリモートのケーブルまたは機器の障害を検出してレポートできます。ハードウェア障害を検出すると、スパニング・ツリーによるフェイルオーバー再リンクや専用の通信路による再リンクなどの復旧アクションを起動できます。

iConverterでは、SNMPエージェントで生成されるトラップがNetOutlookソフトウェア(または他のSNMPネットワーク・マネジメント・ソフトウェア)でレポートされ、連動して自動障害復旧機能が動作するため、エンタープライズ、キャンパス、メトロポリタンのネットワーク・アプリケーションの理想的な要素になります。

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